GPSも地図もない場所で、カメラ映像だけを頼りに自分の位置と周囲の地図を同時に求める技術がVisual-SLAMである。特徴点の追跡からEpipolar幾何、Visual Odometryとの違い、ORB-SLAM/LSD-SLAM/DSOに至る代表アルゴリズムの系譜、Bundle Adjustmentまで、Visual-SLAMの仕組みを土台から体系的に整理する。
2026年9月6日 ロボティクス入門カメラは意味に強く、LiDARは幾何に強く、IMUは動きに強く、それぞれ苦手がある。Kalman Filter/Factor Graphによる確率的・最適化的な統合の仕組みから、VIO(Camera×IMU)・LIO(LiDAR×IMU)・BEV Fusion(Camera×LiDAR)まで、複数センサーを1つの世界モデルへ統合するSensor Fusionの基礎を体系的に整理する。
2026年9月5日 ロボティクス入門バウンディングボックスで物体を囲むObject Detectionと、ピクセル単位で意味を割り当てるSemantic Segmentation。両者の違いから、Instance/Panoptic Segmentationとの関係、R-CNNからDETR/DINOに至る代表アルゴリズムの系譜、点群を対象にした3D版まで、画像認識の基礎を体系的に整理する。
2026年9月4日 センサ・ハードウェアモーターの回転角度・速度を電気信号に変換するロータリーエンコーダを、光を遮って読み取る光学式と、磁界の向きを読み取る磁気式という2つの原理から比較する。オルガンメーカーが始めた技術という意外な出自から、newbotの車輪オドメトリが1.2mの直進でわずか6.5°の実際の回転を80°と誤認した実測値まで、車輪オドメトリの精度を支える(そして裏切る)エンコーダの実像を追う。
2026年9月3日 センサ・ハードウェアロボットの「筋肉」にあたるアクチュエータを、BLDCモーター・ステッピングモーター・サーボモーターという3つの切り口から比較する。実はこの3つは並列の分類ではなく、モーターの構造(BLDC/ステッピング)と制御アーキテクチャ(サーボ)という異なる軸が混ざっている——その誤解を解きほぐしながら、トルク・応答性・制御方式のトレードオフを、NASAが直面した真空中のブラシ摩耗問題からWienerのサイバネティクス誕生秘話まで追う。
2026年9月2日 センサ・ハードウェアロボット・ドローンの航続時間と安全性を決めるのはモーターやセンサーではなくバッテリーとBMS(バッテリーマネジメントシステム)である。リチウムイオン電池の電気化学からセルバランシング・保護回路の仕組み、Molicelの高放電セルからDJIのインテリジェントバッテリー、次世代の全固体電池を追うSamsung SDIまで、実在製品のスペックを比較する。ボーイング787の発火事故が教えるBMSの限界にも触れる。
2026年9月2日 センサ・ハードウェアロボットアームの「腕の感覚」を担う力覚センサー(6軸F/Tセンサー)と、ロボットハンドの「指先の感覚」を担う触覚センサーを、歪みゲージの原理からピエゾ抵抗・静電容量・光学式という3つの触覚方式まで解説する。ATI・Bota Systems・XELA RoboticsからShadow Robotの129個のセンサーを持つ義手型ハンドまで、実在する製品と、1938年の歪みゲージ同時発明という科学史の実話を追う。
2026年9月2日 センサ・ハードウェアロボットの「頭脳」を担う組み込みコンピュータ(SBC)を、汎用SoCのRaspberry Pi 5、GPU統合型AIコンピュータのNVIDIA Jetson Orin、専用ASICのGoogle Coralという3つの設計思想で比較する。TOPS/Wという効率指標の意味から、newbotがなぜ汎用SoCを選んでいるのか、2026年のDRAM高騰がホビイストSBC市場を直撃した実話まで追う。
2026年9月2日 企業研究月面輸送のispace、小型SAR衛星コンステレーションのSynspective、軌道上サービス(デブリ除去)のアストロスケール。いずれも東証グロース上場の日本発「ニュースペース」3社を、沿革・5期分の業績・製品・技術戦略・拠点・中期戦略まで比較する。3社とも巨額の営業赤字を抱えながら、それぞれ異なる勝ち筋で政府・防衛需要を取り込みつつある。
2026年8月29日 企業研究1937年創業のトヨタ、1948年設立のホンダ、複数企業の統合から生まれた日産——3社の沿革と5期分の業績推移、生産拠点の再編、そして日本企業として初めて売上高50兆円を突破したトヨタ、EV関連損失で営業赤字に転落したホンダ、2万人規模のリストラを進める日産という明暗の分かれた2026年3月期決算、さらに3社が競う「全固体電池」実用化レースまでを比較する。
2026年8月28日 センサ・ハードウェア超音波パルスの往復時間で近距離の障害物を検知する超音波センサーは、LiDARの音波版といえる。透明なガラスや黒い物体も検知できる代わりに有効距離は数m止まり。コウモリのエコーロケーション研究から第一次世界大戦のソナー開発、Bosch USS世代6の実測レンジ、ロボティクス定番のMurata MA40S4S・MaxBotix、8基のセンサーを使うトヨタのインテリジェントクリアランスソナーまで、性能を左右するパラメータを整理する。
2026年8月27日 企業研究1985年の電電公社民営化に始まるNTT、1984年創業のDDIを源流とするKDDI、ソフトウェア流通業からM&Aで通信キャリアに転じたソフトバンク。5期分の業績推移、携帯契約シェア、AI・データセンター投資、そしてNTTの光通信基盤構想「IOWN」・KDDIの米Starlink連携・ソフトバンクのHAPSという「無線の次」を巡る技術戦略まで3社を多角的に比較する。
2026年8月26日 技術動向カメラ映像と自然言語指示を1つのモデルに統合し、ロボットの動作を直接出力するVision-Language-Action。RT-2からOpenVLA、Physical Intelligenceのπ0系列まで、知覚と制御を分離しない設計思想の広がりを整理する。
2026年8月23日 企業研究建設業界で初めて売上高3兆円を突破した鹿島建設、過去最高益を更新した大成建設、上場来初の営業赤字から2期連続増益を果たした清水建設。1804〜1873年の創業年、5期分の業績推移、海外事業・宇宙開発といった新領域、そして建設ロボット・自動施工技術まで3社を多角的に比較する。
2026年8月22日 センサ・ハードウェア電波の反射で距離・相対速度を測るミリ波レーダーは、雨・霧・逆光といった悪天候・悪条件に最も強いセンサーである。FMCW方式のビート周波数から距離・速度を同時に求める原理、第二次世界大戦のChain Home以来の技術系譜、Tesla社が一度は排除し後に復活させたレーダー、Continental ARS540の4Dイメージング仕様、5基のレーダーで360度をカバーするHonda SENSING 360の実例から、レンジ・視野角・分解能のトレードオフを見る。
2026年8月21日 企業研究半導体用シリコンウエハーで世界シェア首位級の信越化学工業と、炭素繊維で世界シェア首位・ボーイング787の機体構造材を独占供給する東レ。ともに「地味だが代替が効かない」素材で世界を握る2社を比較する。
2026年8月20日 技術動向地図・コストマップ・経路計画という古典的パイプラインから、強化学習による End-to-End 化、そしてVision-Languageモデルを組み込んだ基盤モデル化まで。自律移動ロボットのナビゲーション技術の現在地を整理する。
2026年8月17日 企業研究2026年6月にUSスチール買収を完了し世界トップ級の粗鋼生産量を手にした日本製鉄と、国内2位のJFEホールディングス。両社が実はライバル関係を超えて共同で取り組む「水素還元製鉄」という、鉄鋼業界の脱炭素への挑戦を比較する。
2026年8月16日 センサ・ハードウェア衛星測位に基地局からの補正情報を組み合わせるRTK方式は、通常のGNSS単独測位の誤差数mをセンチメートル級まで縮める。2周波測位による電離層遅延の除去原理から、u-blox ZED-F9Pの普及がもたらした低価格RTKの浸透、Trimble RTX・日本のみちびき(QZSS)まで、そしてクボタが全国342拠点まで整備した農業機械向けRTK基地局網の実例から、測位精度がどう変わるかを見る。
2026年8月15日 企業研究レンズ交換式カメラで22年連続世界シェア首位のキヤノン、「装置の帝王」の座をオランダASMLに奪われたニコン、消化器内視鏡で世界シェア約7割を握るオリンパス。3社が歩んだ異なる道のりを比較する。
2026年8月14日 技術動向Ollamaの月間ダウンロード数は3年で520倍に増加した。オープンウェイトモデルの急速な性能向上と量子化技術の成熟が、大規模言語モデルを家庭のPCで動かせるものに変えつつある現状を整理する。
2026年8月11日 企業研究会社全体の売上高では多角経営の三菱電機が上回るが、空調事業単体ではダイキン工業が世界首位。インバーターエアコンを世界に広めたダイキンと、独自の赤外線センサー「ムーブアイ」で差別化する三菱電機「霧ヶ峰」の技術を比較する。
2026年8月10日 センサ・ハードウェア加速度計とジャイロスコープで機体の姿勢・動きを直接検知するIMUは、カメラやLiDARと違い外部環境に一切依存しない代わりに、時間経過とともに誤差が蓄積する(ドリフトする)宿命を持つ。MEMSジャイロの原理からAllan分散によるノイズ解析、消費者向けチップから航法グレードまでの製品グレード分類、Xsens MTiシリーズの製品戦略までを整理する。
2026年8月9日 企業研究上場して業績を開示するDMG森精機・オークマと、非上場のため売上高を公表しないヤマザキマザック。開示姿勢の違いも含め、沿革・業績の時系列推移・自社開発CNC「OSP」を武器にするオークマ、複合加工機に強いヤマザキマザックの技術的立ち位置・開発拠点・中期経営計画までを整理する。
2026年8月8日 技術動向transformerベースのSegFormer/Mask2Formerから、プロンプトで任意の物体を切り出せるSegment Anything系列まで。固定クラスから脱却しつつあるセグメンテーション技術の現在地を整理する。
2026年8月7日 企業研究「黄色いロボット」でおなじみのファナックと、世界初の全電気式産業用ロボットを生んだ安川電機。売上高はファナックが上回るが従業員数は安川電機が多い。沿革・5期分の業績推移・CNC/サーボモータを含む主力事業の比較から、NVIDIA製GPUを標準搭載した自律ロボット「MOTOMAN NEXT」、両社の拠点、中期経営計画までを整理する。
2026年8月4日 センサ・ハードウェア赤外線プロジェクターで模様を投影しステレオマッチングするアクティブステレオ、パターン歪みから奥行きを求める構造化光、位相差から距離を出すToF——3方式が併存するデプスカメラの原理と、Intel RealSense D435i・Microsoft Kinect・Orbbec Femto Bolt・iPhone TrueDepthの実例を見る。イスラエルのPrimeSenseがKinectを生み、アップルに買収されFace IDに転生した経緯も追う。
2026年8月3日 企業研究売上規模で東京エレクトロンがSCREENホールディングスの約4倍。成膜・エッチング・洗浄まで幅広く手がける東京エレクトロンと、洗浄装置で世界シェア34.7%を握るSCREENという、事業の広さと深さの違いを、沿革・5期分の業績推移・製品ラインナップ・拠点・中期経営計画まで含めて比較する。
2026年8月2日 技術動向NMSフリー化が進むYOLOファミリーと、COCOで60mAPを突破したRF-DETRをはじめとするtransformer系検出器。テキストプロンプトだけで検出できるオープン語彙検出まで、2026年時点の物体検出の勢力図を整理する。
2026年8月1日 企業研究5期連続で過去最高売上を更新するJR東日本と、リニア中央新幹線という巨大プロジェクトを抱えるJR東海。企業規模の時系列比較から、次世代新幹線「E10系」対リニア中央新幹線、Suica対TOICAという決済インフラの違い、そして開発・製造拠点の地図までを整理する。
2026年7月29日 センサ・ハードウェア2つのレンズの視差から距離を三角測量するステレオカメラは、単眼カメラの原理的弱点だった絶対スケール問題を解決する。Stereolabs ZED 2i・Luxonis OAK-D・e-con Systems TARAのスペックと、2008年から500万台超を送り出したスバル・アイサイトの進化から、ベースライン設計のトレードオフを見る。アイサイトの生みの親がスバル退社後にステレオビジョンのスタートアップを興した話も。
2026年7月28日 企業研究売上規模で上回る東京電力ホールディングスと、原子力発電で先行する関西電力。2026年4月に柏崎刈羽原発6号機が福島第一原発事故後初めて再稼働した東電と、既に7基中4基が稼働中の関電という、対照的な原子力発電の現在地を比較する。
2026年7月27日 技術動向特徴点ベースの古典的手法から深層学習ベースのエンドツーエンド推定、そして3D Gaussian Splatting/NeRFによる地図表現の刷新まで。カメラだけで自己位置と地図を求めるVisual-SLAMの現在地を整理する。
2026年7月26日 企業研究首都圏の東京ガスと関西圏の大阪ガス(Daigasグループ)。1885年・渋沢栄一による創立と1897年創業という沿革の違いから、直近5期の業績推移、海外エネルギー事業や電力小売を含む事業構成の比較、両社が脱炭素の切り札に据える「メタネーション」技術の開発競争、開発・製造拠点の地図までを整理する。
2026年7月23日 センサ・ハードウェアレンズ1枚で車線・標識・障害物を認識する単眼カメラは、低コスト・省スペースな代わりに1枚の画像だけでは絶対距離が定まらない原理的制約を抱える。Mobileye EyeQ6L・Tesla HW4・Continental MFC500・comma.aiの実例から、その制約をどう補っているかを見る。ヘブライ大学発のMobileyeがインテルに1.5兆円超で買収された経緯や、Tesla Visionがレーダーを「削除」した2021年の決断も追う。
2026年7月22日 企業研究国内最大手の三菱重工業、多角経営の川崎重工業、航空エンジンに強いIHI。売上規模の比較から、世界最高水準のガスタービン、潜水艦建造という直接対決領域、そして防衛費拡大・航空需要回復という追い風の中での中期経営計画の違いまでを整理する。
2026年7月21日 技術動向LOAM系列から直接法によるFAST-LIO、そして2026年発表のD-LIOまで。LiDARとIMUを使った自己位置推定・地図構築の進化を、newbotでの実装と対比しながら整理する。
2026年7月20日 企業研究売上高で2.5〜3倍の差があるクボタとヤンマー。沿革・企業規模の時系列推移から、大型トラクターとコンバインのスペック対決、自動運転技術、国内拠点展開、そして両社の中期経営計画までを整理する。
2026年7月19日 センサ・ハードウェア光の往復時間で距離を測るLiDARの原理から、回転式のVelodyne Puck、非回転式で低価格化を実現したLivox Mid-360S、中国勢のHesai・RoboSenseまで、実在する主要製品のスペックを比較する。DARPA Grand ChallengeからDJIスピンオフ、Volvo×Luminarの破綻劇まで、業界の裏側にある実話も追う。
2026年7月18日 企業研究国内首位のコマツと2位の日立建機。売上高・従業員数といった企業規模の比較から、鉱山向け超大型油圧ショベルのスペック対決、そして自動運転(AHS)対ICT建機という技術戦略の違いまでを整理する。
2026年7月17日 技術動向フィルタベースからグラフ最適化、そして学習ベース・AIネイティブへ。SLAM(自己位置推定と地図構築の同時実行)がたどってきた進化の系譜と、現在の研究動向を整理する。