油圧ショベル、ブルドーザー、ダンプトラックの機械・油圧・駆動・自動化技術を体系的に解説します。
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油圧ショベルは、ディーゼルエンジンの回転を油圧ポンプ、シリンダ、減速機へ分配する移動ロボットである。ブーム・アーム・バケットの運動学、IMUによる刃先推定、上部旋回体と下部走行体の遊星歯車、現行のKomatsu・CaterpillarのICT/電動化、研究中の自律掘削までを図解する。
ブルドーザーは土を押すブレードと履帯を油圧・駆動系で一体制御する機械である。接地圧、けん引力、ブレードの姿勢、GNSS・IMUによるICT施工、Komatsu D61/D65系やCaterpillar D6 XEの考え方、電動化と自律レベリング研究を数式と現場目線で整理する。
ホイールローダーは、車体そのものが折れ曲がるアーティキュレート操向と、Zバー式・平行リンク式で駆動するバケットの組み合わせで土砂をすくう機械である。操向のキネマティクス、リンク機構が生む掘起し力、油圧ショベル・ブルドーザーとの役割の違いを、コマツの現行WAシリーズとともに整理する。
ダンプトラックは土砂を運ぶだけでなく、積載量、タイヤ・履帯、ディーゼル/電気駆動、油圧荷台、制動、鉱山の自動運搬を一つの輸送システムとして設計する機械である。ペイロード計算、勾配抵抗、リターダ、現行のKomatsu・Caterpillarの自律運搬技術までを解説する。
クレーンは「大きな力で吊る機械」である以前に「転倒しない機械」である。移動式クレーン・クローラクレーン・タワークレーンの違い、ブームと作業半径から決まる定格荷重表、アウトリガーの転倒モーメントと安定度、過負荷防止装置の仕組みを、コベルコ・タダノ・リープヘルの現行機とともに解説する。
締固め機械は土や舗装材へ繰り返し荷重を与え、間隙を減らして強度と耐久性を高める。プロクター試験が示す最適含水比と最大乾燥密度の関係、振動ローラの偏心錘が生む起振力と振幅・振動数の設計、プレートコンパクタ、アスファルトローラの使い分けを、酒井重工業・三笠産業の現行機とともに解説する。
建設機械の自動化は、GNSSとIMUで刃先位置を測るマシンガイダンスから、危険地帯を無線で操縦する遠隔操作、そして鉱山・採石場で稼働する自律運搬システムまで、段階を踏んで進んできた。国土交通省のi-Construction政策、雲仙普賢岳に始まる無人化施工の歴史、KomatsuのFrontRunner AHSとCaterpillar Commandの現行実績を整理する。