トラクタ、コンバイン、田植機の機構、センサー、自動運転、電動化を現行製品と研究の両面から読み解きます。
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トラクタはエンジンの力を車輪・クローラ、PTO、油圧三点リンクへ分ける可搬動力源である。けん引力とスリップ、耕深制御、RTK-GNSS、土壌・収量センサ、電動化までを機械工学として解説する。
RTK-GNSSが実現するcm級の位置情報は、それだけでは何も操縦しない。AB線・カーブ線・コンターという誘導パターン、横偏差を操舵角へ戻す制御ループ、収量・施肥マップとの接続までを、トラクタ・田植機の自動操舵として工学的に読み解く。
播種機は「種をまく機械」ではなく、種という不揃いな粒を一定間隔で切り出す計量機械である。機械式プレートと空気式(真空・圧力)メータリングの原理、施肥の全面散布・条施肥・可変施肥、現行製品例までを式と公開資料で読み解く。
田植機は苗を運ぶだけの機械ではない。苗マットを一株ずつ切り出す供給系、植付爪の軌跡、株間・深さ、フロートによる田面追従、歩行型からロボット機までを、式と公開資料で読み解く。
稲を刈り、脱穀し、選別して籾を貯める自脱型コンバイン。日本で生まれた理由、内部の流れ、損失を測る式、収量・食味センサ、現行機の公開仕様、自動運転と電動化までを機械工学として読み解く。
農業用ドローンは、農薬・肥料を運ぶ散布機と、生育状態を測るセンシング機という性格の異なる二系統に分かれる。タンク・ポンプ・ノズルの散布系、NDVIによる生育指標、日本の航空法・飛行レベルの規制構造までを、実機スペックと公開資料で読み解く。
搾乳ロボットは牛が「いつ搾られるか」を自分で選ぶボランタリー方式で稼働し、TMRミキサーは飼料という不均質な粒状体を均一な一食に変え、除糞ロボットと個体管理センサは牛舎の衛生と繁殖管理を止めずに支える。Lely Astronaut、DeLaval VMS V300、国内TMRミキサー、オリオン機械BARN-E、Farmnote Colorなど現行製品を式とあわせて読み解く。